催淫剤を注入された千春は身体の火照りを感じていた。太腿擦り合わせたい衝動に駆られ、大きく開かされ固定されている二肢をなよなよと動かす千春を目にした吉村はディスプレイを覗き込んだ。
「もう、効果が現れてるね」
「あら、ほんとね。もう、始めて良いかしら?」
pH値が8.3まで上昇し、均衡を示したのを目にした瑶子が言うと吉村は頷いた。遂に千春はおぞましい薬を含まされ、悪魔たちの手に掛かり、淫情に塗れる姿を露呈しなければならなくなった。
「おい、カメラを廻しておけよ」
栗田の言葉で井沢がビデオカメラを手にすると千春を辱める準備は整った。薄い笑みを浮かべた瑶子は催淫剤の影響で火照った頬を右に左に揺らし、熱い吐息を吐き始めた千春を見下ろした。この女を自分の手で淫情に彷徨わせる事が出来る事に瑶子は悦びを通り越して興奮を覚えていた。全てが自分を上回り、常に見下されていたような劣等感を覚えていた瑶子は復讐できる悦びに全身の血が熱くなった。
「さあ、覚悟なさい。うーんと恥を掻かせてあげるわ」
そう言うや瑶子は縄に締め上げられた乳房に手を掛けると口を寄せ、その可憐な乳首を口に含んだ。
「嫌、嫌よ」
瑶子の舌先で愛撫される不快感に千春は全身を悶えさせ、込み上がってくる情感をなんとか押し留めようとしている。千春が狼狽していることに気を良くした瑶子は更に刺激を強めようと咥えた乳首を強い調子で吸い上げるのだ。
「うーん」
全身を硬直させ、瑶子の愛撫に抵抗を示す千春を目にした男たちも我慢できなくなりその裸体に手を伸ばしてきた。遂に千春は防ぐ手立てを失い、悪夢のような愛撫の嵐に身を任せるしかなくなった。
「ねえ、どの位まで上がってるの?」
千春の乳首から口を離した瑶子が尋ねると吉村も愛撫の手を休めディスプレイを覗き込む。
「23を超えた辺りだ。まだ、まだ、上がる筈だ」
吉村の報告を聞いた瑶子は愛撫の度合いを強め、更に千春を追い詰めてゆく。
栗田は潤みを持ち始めた千春の花園に指を差し入れると表情を崩し、その感触を楽しむのだ。
「どうだね羽鳥君。これだけ多くの手に愛撫されるのも満更じゃないだろう?」
栗田はそんなことを言って皆を笑わせると白い軟体動物のような動きを見せ始めたその部分を凝視する。既に栗田の脳裏には千春がスパイの罪でこのような目に遭っているという意識は消し去っている。目の前の自由を奪われた女を辱めたい。それだけに操られ、千春を愛撫しているのだ。
「じ、常務がそ、そんなをするなんて・・・」
催淫剤を注入され、身体の奥底で目覚め始めた女の本性を抑えきれなくなった千春は栗田の行為を止めさせようとその良心に呼び掛けた。しかし、栗田はそんな言葉に反応する素振りなど微塵も見せず、一心不乱に千春の女を攻撃するのであった。
いかに耐えようとも耐え切れるはずも無く、程なく、千春の食い縛った唇の端から熱い吐息が洩れ始め、情念の支配を受けてることが誰の目にも明らかとなった。
「40に近づいてます。そろそろ、使って見て下さい」
千春の足の裏を愛撫していた吉村がディスプレイを確認してバイブレーターを差し出すと栗田は血走った目つきになりそれを受け取る。そして、それを攻撃目標にあてがった栗田はもう抑えが利かず、シクシと嗚咽の声を洩らし始めた千春の横顔を見つめるのだった。
「覚悟しろよ。女スパイ。俺が止めを刺してやる」
栗田が芝居じみたセリフと共にそれを送り込んでくると千春は身体はビクンと震え、一瞬、目を見開き、そして、悲しげに閉じられた。後は栗田の乱暴な出し入れに操られ、官能の炎に身を焦がす、千春の姿があった。
栗田の操る責め具によって悔しい動きを見せる千春の下半身を目にした瑶子は身体中の血が一片に沸騰するような快感を覚えた。そして、自分も千春に刺激を与えようとその乳房への愛撫を激しく揉み上げるのだった。
「えへへ、いい気味ね。堂々と潮を吹いて往生するがいいわ。女スパイにはとっておきのお仕置きよ」
瑶子にそんな嘲りの言葉を掛けられた千春は夢中になりそうな自意識にブレーキが掛かった。こんな女の目の前にそんな姿を露呈したくないという意地のようなものが千春には残っていたのだ。
「止めてよ。こんな事。人間のすることじゃないわ」
突然、柳眉を逆上げ、自分に対して罵りの言葉を吐いてきた千春に驚いた瑶子は間髪を入れずにその頬を打ち叩いた。
「黙りなさい。女スパイに何も言う権利も無いわ。良い声で泣けばいいだけよ」
もう一発頬を張られた千春は打ちのめされたように黙り込んだ。この女の容赦ない拷問のお陰で自白を強いられ、今また、恥を掻かされようとしている。千春の心の中に瑶子に対する憎しみが黒雲のように増幅していた。しかし、そんな思いは栗田の操るバイブレーターによってどこかへ消え去り、千春は官能の全てを食い尽くす瞬間を迎えようとしていた。
「50を越えています。休まないで一気に責めて下さい」
吉村の言葉に呼応するかのように栗田は激しく責め具を操作し、他の者たちも愛撫の度合いを強めてゆく。もう、千春にはどうすることも出来ない。悔しさ、悲しさを封じ込め、千春は唇を噛み締めその時を待つのだった。
不意に甲高い呻き声を洩らした千春の顔が左右に揺れ、開脚させられた太腿が痙攣を示した。千春が頂点の波に浚われたのだ。
「70に達しました」
吉村の言葉に我に返った栗田が手を止めても千春のその部分は自ら律動を示し、押し込められたそれを咥え込んで離さない。一同は千春の凄まじい反応に目を瞠るのだった。
千春はその瞬間、身体が沈み込むような錯覚を覚え、悲鳴じみた声を上げていた。そして、押し寄せてくる快感を噛み締めるように顔を仰向かせ、全身の筋肉を緊張させていた。それは千春が今まで体験したことの無い感動だった。
潮が引くように快感の波が遠のくと千春の筋肉は弛緩し、顔もがっくりと横を向いた。そして、瑶子を始めとする悪辣な連中にそんな姿を目撃された現実が蘇ってくるのだった。
「ふふふ、完全に往っちやったんでしょう。どうなの、ご気分は?」
シクシクと啜り上げ始めた千春の頬を突付いて瑶子が笑えば栗田もほっと息を付き額の汗を拭った。千春という完璧な女の本性を引きずり出し、この手で崩壊させた快感を彼も感じているのだ。
全身、汗に濡れ、啜り上げる全裸の女に男たちは興奮を隠しきれずにいる。しかし、会社の人間同士という事もあってそれを口に出す者はいなかった。
瑶子はバイブレーターが引き抜かれ、崩壊の後を無残に晒している千春の下半身を目にすると薄い笑みを洩らし、それに手を伸ばした。
「あらあら、凄いことになっているわ。男を平気で投げ飛ばすスーパーウーマンも形無しね。一仕事終わった風俗嬢みたい。私がお掃除してあげる」
意地悪い目つきになった瑶子がティッシュを取り出し、濡れた肌を拭い始めると千春の顔が嫌々と左右に揺れた。しかし、どうすること出来ない現実に千春は諦めの中に沈むように顔を伏せるのであった。
「ふふふ、気持ち良さそうに尖らせてるのね。あのお薬が余程気に入ったみたいね」
瑶子に勃起したクリトリスを弾かれても千春は僅かに眉を寄せるだけで唇を噛み締めていた。こんな状態で悪態を吐けばどんな目に遭うか、瑶子に対する恐怖が千春には押し寄せていた。
「ねえ、次は何をするの?もっとこの女を辱めましょうよ」
瑶子の言葉に栗田は困惑したような表情を浮かべた。
「もう、遅い。明日の仕事に差し支える。我々は引き上げることにするよ」
「あら、つまらないわ」
瑶子は膨れ面をして名残惜しそうに千春の太腿を撫で擦るのであった。
「井沢君。君が今夜はこの女を抱きたまい。君ならここの勤務だし、泊まっても構わないだろう」
「あ、はい」
井沢は降って湧いたような話に驚いたような表情をした。しかし、喜びは隠し切れない。
「私もお金を払うのでしょうか?」
「当たり前ね。でも課長さんだから三万円にまけて上げるわ。ね。いいでしょう。千春」
瑶子はそんなことを言って千春の足首を揺さぶって笑うのだ。
「それでいいだろう。さあ、早く、行きたまい」
栗田に急かされた井沢は吉村と一緒になって千春を固定していた縄を解き、調理台から下ろすとおぼつかない足取り千春を連行して調理場から消えていった。
千春の姿が消えると帰り支度をする栗田の前に瑶子が立った。
「ねえ、私もここに暮らしては駄目ですか?女奴隷の身の回りの世話をする者とか必要だと思うんですけど・・・」
「ああ、部屋ならいくらでも空いてる。吉村と相談して決めなさい」
「それから、秘書課の花咲さんにも手伝って貰ってもいいでしょう?彼女も口が堅い方だし秘密は守らせますから」
「ああ、君の好きなようにしていいよ。ただし、特別手当は出ないからね」
「判ってます。有難うございます」
瑶子は頭を下げながら自分が思い通りに千春をいたぶれる地位に着いた事を確信した。これであの女を奴隷として扱える。瑶子の心に妖しい期待が芽生えた瞬間でもあった。